2005.2.12
特命係長只野仁 #16
オープニングは普通にダサイのだが、何度も繰り返し観ているとそのうちかっこよく見えてくる罠。
結局特命係長が動く動機は電王堂(もしくはその取引先)の社益でしかないということである。寺山修司が「月光仮面の“正義”は警察の正義でしかない」といったような文章を書いていたが、特命係長の正義は一部企業の金銭に過ぎん。だからどうだ、ということは全くない。金曜ナイトドラマなんだからそれでよい。
屋上でソーセージを無言でかじり合うシーンは何故か笑えた。妙に「間」の取り方が巧みである。
そしてサッチンはなかなかに厳しいものがありましたねェ。劇の設定上「美人」ということになっていた(そうでないとレイープ未遂のあたりがお話にならなくなる?)のだと思うのだが、それが設定として成立していたかどうかは割と怪しかったのではないか。
ホストクラブについては全然知らないのですけど、一方では「だんだんだんだん だんだんだんだん だんだんだんだん いい予感~ ドンペリ~サンキュー☆」とか激唱している傍らで「メリージェーン」をBGMに踊ったりとか、そんなシュールな空間なんでせうか。
何だかんだ言って「どんでん返し」は一応盛り込んでいるし、無理にでも女性の乳首を出してくれるし、只野のビルドアップされた体は見ごたえあるし、啖呵はなかなかかっこいいし、説教も特に的外れではないし、退屈させる箇所がないドラマではある。普段からエロス&バイオレンスばかり強調されてはいるが、高視聴率の所以はそれだけではないようだ。
14:55 | Television | Comment (0) | TrackBack (0)
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