2005.3.30
本ヲ買フ
- 森薫『エマ』 5巻
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買ったものは書籍だが、本編はアンケート葉書とあとがきである、云々。
トロロ夫人の過去から、ハワースでの邂逅・手袋廃棄まで。ヒットマン(?)が訪れるのは次巻以降になる。
あいも変わらず濃密なタッチ。エマの着替えシーンなど、何故か一目見た瞬間「ああ、ここが大事なんだな」と得心する俺だ。
- 菊池直恵/横見浩彦『鉄子の旅』3巻
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隔月→月刊で24回やってもまだ力尽きない。横見氏の「凄まじさ」もさることながら、菊池氏の「読者を飽きさせない」表現力の成長も見物である。失礼ながら、かつての菊池直恵といえば、どうにもパンチに欠ける、良くも悪くも「たまにスピリッツの増刊号に載ってる女性作家」という印象だったが、本作で大きく飛躍した。本作が長く続くことも祈念するが、終了後の菊池氏にも期待している。
ところでカバーソデの広告から思ったが、「IKKI」誌最初期から現在まで継続してる漫画って本作と『ドロヘドロ』くらいなのか。IKKIは当初黒田硫黄をはじめ錚々たるメンツを揃え、「漫画は未だ黎明期である」(うろ覚え)という意気高いスローガンを掲げて船出したはいいが、どうにもメガトンパンチが繰り出せず、悪い意味での「巨人軍」みたいになってしまった。月刊化した直後などは「のらみみ」がエース的存在という惨状、とてもじゃないが買ってられんと購読中止に至ったのがなつかしい。
そういえばフリージア5巻も破戒も買ったけどまだ読んでないな。どこに仕舞ったかいのう――
- 小田扉『団地ともお』4巻
「スクールテクニック」、スポーツ大佐就職編が読める。お姉ちゃんの出番少ない……。
またもカバーソデの広告を見て、どうして東京エイティーズみたいなウンコ漫画が現在名実ともにスピリッツのエースであるこの作品より多く出ているのか理解不能だ、と思った。あとこれらを購入した書店の売れ筋ランクで『ホムンクルス』が2位になっていたのだけれども、どなたか『ホムンクルス』が何故売れるのか、どこが面白いのかを教えてください。
22:52 | 書架 | Comment (0) | TrackBack (0)
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